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ダビスタ96の話 その1

はじめに

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人生でもっとも熱中したゲーム。それは、ダビスタ96である。

ダビスタ96は競馬シミュレーションゲームだが、コアなプレイヤーとしてはBC(ブリーダーズカップ)と呼ばれる育てた馬を他のユーザーの馬と対戦できるシステムがとんでもなく魅力的だった。

とくに、パソコン通信Nifty-Serveで行なわれていたBCのレベルは鬼のように高く、日々登場する凶悪な(当時好まれた表現)馬たちに、驚き、感動し、畏怖し、自分も対抗できる馬を輩出したいという気分にさせてくれたのだ。

……というわけで、いまさらながらダビスタ96の思い出をできるだけコアに振り返ってみたい。
ダビスタ96で遊んだことがない人にとっては、まったく面白くない内容だが、まあそれもよいだろう。


※20年以上前の話なので間違っていることも多々あるかもm(^ー^)m
※ダビスタプレイヤーの敬称はダビスタ文化に沿って「師」になっています

 

目次

 

 ダービースタリオン96の発売~BC全盛の時代へ

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ダービースタリオン96、略して「ダビスタ96」は1996年に発売されたスーパーファミコン専用のゲームである。
ゲームデザインは、スタープログラマー・薗部博之氏。
ダビスタ96は、ファミコン版のベスト競馬・ダービースタリオン、ダビスタ全国版を経て、スーパーファミコンとしてはダビスタII、ダビスタIIIに続く第3作目にあたり、自分の中ではスーファミの最高傑作と思っている。(スーパーファミコンミニに入ってほしかった!!)

ダビスタ96の楽しみ方は、GIを狙う「ほのぼの」派と、BCで全国クラスを狙う「凶悪」派にわかれるが、ここでは凶悪派で楽しんだ視点で振り返ってみたい。

 ダビスタ全書の発売~ホンキイトンクの功罪

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全国のダビスタっ子のバイブルといえるのが、故・成沢大輔氏が編集し、横井顕師、ピンポイント師、ホーク爺師などのスタープレイヤーたちがライター陣として参加した「ダビスタ全書」である。
前作のダビスタIIIの全書では、伝説の最強馬・サイキョウクラウドのパスワードが掲載され、高い目標としてチャレンジしたものだった。

96版の全書は、ソフトの1ヶ月後くらいに発売された。
ダビスタ96の新要素であり、最大の謎であった「面白配合」は全書発売時点では解明されていなかったが、全書に掲載されていた、ピンポイント師生産の名馬ホンキイトンクは、面白配合を満たす馬であり、最強馬のキーポイントが面白配合であることは間違いないと思われた(実際にそうであるが)。

ホンキイトンクの登場により、ダビスタ96初期は、「面白かつアウトブリードが最強では?」と、ホンキイトンクの配合(サンデーサイレンス×ノーザンテースト×エピュキュリアン)を死ぬほど試したユーザーも多いだろう。

しかし、ホンキイトンクの誕生は、ピンポイント師の強運・忍耐力から生まれた奇跡であり、この配合ではホンキイトンクを超える馬はほとんど出なかったのである。


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強者どもが集うFHGAME~表のフォーラムと裏のパティオ

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1996年といえば、Windows 95も発売済みであり、インターネットが一般家庭にも普及し始めていた。しかし、普及率はまだまだであり、ダビスタに関していえば、パソコン通信である「NIFTY-Serve」のほうが活発に情報交換されていた。

ダビスタの情報交換の舞台は、競馬ゲームフォーラム「FHGAME」。当時のトッププレイヤーの多くが集う場所であり、横井顕師の「毎週開催(すでに毎週ではなかったが……)」など、レベルの高いBCが頻繁に開催されていたダビスタプレイヤーの聖地である。

また、NIFTYには、RTと呼ばれるチャットシステムもあり、テレホーダイのはじまる23時過ぎには、わらわらとダビスタ廃人が集まり、毎夜コアなダビスタ話で盛り上がっていた。

余談だが、初期牝馬「ミッドナイトアールティ」は、「深夜のRT」が語源であるのは有名だろう。また、自分のハンドルである「湯一路」は、RT中にハンドルを漢字にするのが一時的に流行したとき、当時の「ゆいちろ」を「湯一路」に変えたのをそのまま引き継いだものである。

 

NIFTYのFHGAMEやRTが表の顔とすれば、HP(ホームパーティ)とパティオは裏の顔といえるだろう。

ダビスタは当然個人戦ではあるが、FHGAMEでは多くのダビスタチームが自然と結成されていた。
有名どころで言うと、コルト軍団や鳩など。チームは簡易掲示板システムであるHPやパティオを作成し、内輪で情報交換もしていたのだ。配合の最新情報や理論、名馬が生まれてもすぐに表舞台には出てこず、パティオ内だけで共有されることも多々あり、「〇〇さんが、アンバーですごいのを引いたらしい」といった噂が漏れてくるのがしばしばだった。

自分も「アブ友の会」というチームに入り、会長の栃栗毛師を筆頭に、ボルジア師、よしとみ師、カメオタ師、さたん師、えむじょ師、おさ師などのダビスタ強豪たちと交流を持つことができたのはよい思い出である。

面白配合の解明~薗部さんがヒントを?

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話をダビスタ96に戻すと、ダビスタには、インブリードとニックスという配合理論があり、96からは新たに「面白配合」が追加された。
面白配合は成立すると、「なかなか面白い配合です」と牧場長にコメントされるのが由来。
しかし、面白配合の条件は公式に発表されておらず、成立条件を解明することはダビスタ96プレイヤーたちの大きなテーマとなっていた。
FHGAMEでも、面白い配合となる配合、そうではない配合が大量に集められ、解析が行なわれるが、難航する。
そんな中、4代前の種牡馬に複数の系統が混じるという正解一歩前までたどり着いたのが、セリキチ師(だったはず……)。そして、突如現れた謎の人物が残したヒントもあり、面白配合は完全解明される。その後、謎の人物が登場することはなく、この人物こそが、ダビスタの作者である薗部さんだったのではないかという噂がその後流れたのであった。

ちなみに面白配合には、最高スピードの限界突破という効果があり、最強馬生産には絶対条件となることに。

面白配合解明後は、面白配合が成立しやすいスイフトスワロー、アンバーシャダイ、ラグビーボールなどの種牡馬が人気となっていく……。

続く

 

 ※ダビスタとは全然違うけど、ダビスタ好きは競馬占いも遊んでみてね!

 

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